Xard(エクサード)がグッドデザイン賞を受賞するまで

こんにちは。デザインチームの岡田です。

昨年、インフキュリオンが提供するプロダクト
Xard(エクサード)」がグッドデザイン賞を受賞しました。

インフキュリオンでは初のグッドデザイン賞受賞になります。

infcurion.com

今回は審査過程や応募内容に絡めて、
プロダクトの魅力を伝えるために考えたことをご紹介したいと思います。

Xardについて

Xardは自社オリジナルのJCB/Visaカードを発行できる
国際ブランドカード発行プラットフォームです。

カード発行に必要なライセンス取得やプロセシングシステム、
オペレーション業務までをワンストップで提供しているため、
スピーディーかつ、低コストで自社オリジナルのカードを発行することができます。

様々なサービスにカード決済機能を組み込むことができ、
サービスの利便性向上、ビジネス価値の創出が可能になります。

導入事例については以下をご覧ください。
Sansan株式会社様
株式会社LayerX様
株式会社マネーフォワード様
クラウドキャスト株式会社様

グッドデザイン賞とは

以下、グッドデザイン賞のサイトより引用

グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。
60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、
デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。

www.g-mark.org

「デザイン」と聞くと、見た目や形状を評価するものと思われるかもしれませんが
本来、デザイン≒設計であり、”総合的なデザイン評価〜”とあるとおり、それだけにとどまりません。

グッドデザイン賞では、理想や目的を果たすために築いたものごと
すべてを「デザイン」とし、有形無形のあらゆるものが応募対象です。

過去の受賞対象を見てみると、家具・家電や車、建物、スマホアプリ、業務システムから
「取り組み」のような形のないものまで、様々なものが受賞しています。

応募するにあたって

インフキュリオンは「決済イネーブラー」を標榜しています。
Xardは様々なビジネスにフィットする形でカード決済機能を組み込むことができ、より良いユーザ体験や
ビジネス機会の創出、それによるサービス価値の向上を可能にするプロダクトです。

日常的に使うアプリやWebサイトのように、目に見えたり触れるものとして形があるわけではなく、 様々なサービスの裏方でイネーブラーとして役割を果たしています。

今回応募するにあたり、この役割をどのように見せれば良いか、
デザイン賞の審査員に伝わるのか?というところが頭を悩ませるポイントでした。

今年のグッドデザイン賞は「アウトカムがあるデザイン」というテーマが掲げられていました。
アウトカムは簡単にいうと「結果」です。

デザインする対象が目にみえる"モノ"であれ、 目に見えない"コト"であれ、それによってどんな結果をもたらすか、
社会にどんな良い影響をもたらすことができるかをしっかり伝える必要があります。

また、裏側のプロセス的な部分まで含めて、その結果のために「デザイン」しているかまで審査対象となります。

簡単にまとめるのは難しいですが、分かりやすく書くとそのような部分を
意識する必要があるのかなと考えました。

一次審査

一次審査は書類(Webフォーム)審査です。

記載項目としては応募対象の基本情報に加え、 デザインの生まれた背景やポイントなど、様々な情報を記載します。

これらの項目は、過去の受賞作を参考にしつつ、事業部長にヒアリングした内容を ライターのメンバーとブラッシュアップする流れで埋めていきました。

限られた文字数で伝える必要があるため、言いたいことはたくさんあるのですが、以下の点をメインに、 機能的な部分は最低限にとどめました。
・既存カードシステムの課題
・その課題を解決するXardの代表的な機能や提供サービス
・Xardを組み込むことによるアウトカム(結果)

二次審査

二次審査は幕張メッセにパネルなどを展示し、 審査員が応募作を一つづつ見て回り、審査をします。

ここではXardの特徴などをパネルで分かりやすく簡潔に伝えると共に、タブレットで動画を流すことにしました。

動画にすることで市場背景、具体的なユースケースや機能など、パネルでは 説明しきれない情報を伝えやすくなります。

審査は幕張メッセで3日間に渡り行われるため、 パネルや動画を搬入し、セッティングしました。
動画が止まらないか設定の確認、見え方などのチェック・調整をして完了です。

さいごに

結果、めでたく受賞することができました!

審査員コメントは以下のとおりです。

自社オリジナルのVisa / JCBカードを簡単に低コストで発行できるだけでなく、オープンAPIにより導入企業ごとのビジネスにフィットする多様なカード発行を可能とする柔軟性と拡張性のあるサービスデザインが評価された。

通常の業務をこなしつつ、応募するのはなかなか大変な面もありますが
Xardチームやデザインチームはもちろん、社内の様々な人の協力を得て応募したので 今回受賞できて、とても嬉しく思っています。

インフキュリオンではXardの他にも様々なプロダクトを展開しており、
一緒に働く仲間を募集中です!