コンピュータセキュリティカンファレンス「AVTokyo 2023」参加レポート

みなさん、こんにちは! Wallet StationのSREチームの富樫です。

今回は国内でも最大級のセキュリティカンファレンス「AVTokyo」に初参加してきたので、そのイベントレポートをお届けします。

AVTokyoとは

コンピューターセキュリティに関する発表と、気軽に情報交換をする、コンピューターセキュリティのカンファレンスイベントです。
イベント名は"After Vegas Tokyo"の略らしく、毎年8月に米ラスベガスで大きなセキュリティイベントが行われるので、そのあとに行われるイベントということらしいです。

AVTokyo 2023 公式サイト

https://www.avtokyo.org/avtokyo2023

会場

今年の会場は渋谷のTK NIGHTCLUBというクラブを借り切っての開催でした。

ITのイベントと言うと大きなカンファレンスホールというイメージがありますが、そういう常識にとらわれない柔軟さもセキュリティエンジニアには必要なのかもしれません。

参加証

配られた参加証もユニークでした。それがこちらになります。

パッと見た感じ分かりませんが煎餅でした。
食べれる入館証ということで、かなり前衛的(?)なデザイン。

セッション

セッションの内容などはイベントの規約上、撮影・公開禁止なものが多数あるため、話を聞けて、公開可能なもののみご紹介させて頂きます。

航空機と衛星のセキュリティ 101

講演者は航空機管理の専門家である鳥海 幸一 氏。
エンジニアとして関わることはなさそうな航空機と衛星ですが、今やそれらもハッキングが行われるような時代になりつつあるという非常に興味深いお話でした。
また、アメリカで行われるセキュリティイベント”Defcon”では専門分野毎に"village"という単位に分かれており、自動車などの分野は非常に注目も高いのですが、この衛星などの分野が実は最大のvillageだという意外なお話も聞けました。 日本のメディアでは取材などもなかったということから日本ではまだまだマイナーな分野かもしれませんが、先端のセキュリティとして今後注目すると面白い分野かもしれません。

CTF

会場内では"Open xINT CTF"というOSINTがメインのCTFも開催。
こちらはAVTokyo参加者だけでなく、オンラインでの参加も可能ということでした。 ただ、会場限定のHUMINTやSIGINTの問題もあったようで、参加証が煎餅ではない人を探すHUMINT問題を解くため、あちこちで人探しが始まるなどの盛り上がりを見せていました。

会場の雰囲気

セッションが行われるとメインステージは人であふれかえっていました。

はんだ付け等のハンズオンも人気があり、大混雑。

おわりに

今回ご紹介した以外にも、会場ではエナジードリンクを別のエナジードリンクと交換するエナドリ交換所やハンズオンで実際に手を動かして色々学べるものがあったりと、最先端のセキュリティ知識に触れつつ、セキュリティを全力で楽しめたイベントでした。
毎年開催しているイベントではありますが、セキュリティは常に最先端を求めなければいけないため、興味のある人は是非こういうイベントに参加し、生きた知識を手に入れ、仕事などに生かして頂ければと思います。